今回の大会開催に当たり、場所をご提供下さった南田温泉様を始め、関係各位のご協力により、大会は無事終了する事が出来ました。皆さん、本当にお疲れ様でした。心より感謝致します。
さて、今回、初めて前夜祭から参加して、一つ心に深く刻まれた事が有ります。
競技大会とは直接関係のない事なのですが、福島県と岩手県の参加者からお聞きした話で、あの東北地方を襲った忌まわしい3・11の傷痕は、6年経った今もなお癒えていないのだという事です。
町全体が壊滅的な被害を受けた陸前高田市では、やっと土地のかさ上げが終わったところで、建物は何もなく、復興どころか、ここからがスタートなのだと。
また、福島では、帰宅可能地域でも、除染が終わったと言っても、ほとんどの人が家に戻れない。建物が有っても、町として機能していない。地元の方は、今も毎日、悔しい思いをして、不自由さを感じながら生活している。この悲痛な現状を改めて思い知らされました。毎日、NEWSは流れ、新しい話題を耳にする中で、記憶はどんどん風化して行く。個人的には、なんとなく、復興も終わったかのような感覚になっていました。でも、被災地の方は最愛の人をなくし、築き上げて来た財産を奪われ、長年住んでいた土地すらも無くし、それでも一歩一歩、復興に向けて努力し続けている。この生の声を聞かされた時、自分はこのままで良いのか?何かしら出来る事は無いのか。彼の人達に恥じる事はしていないか? 厳しく、自分自身に問いかけてみました。反省しなければならない事、慎まなければいけない事が、山程出て来ました。
温暖化が進み、特に近年の気象の激しい変化は、未知の領域に入り始めている気がします。元より、地震の多発するこの日本では、いつ、どこで、なにが起こってもおかしくない。明日は自分が住んでいる街で、同じ災害に遭うかも知れません。それを考えると、とても他人事とは思えないのです。私は何が有っても、後悔はしたくありません。泣き言も言いたくありません。努力している被災地の方に恥じない生き方をして行きたいと日々願っています。一日でも早く復興出来るよう、心から願っています。被害にあわれた方に、改めてお見舞い申し上げ、また、亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。
とりとめの無い事を述べさせていただきましたが、この記事を読んでは、一人でも多くの方が、またあの日の事を思い出していただければと思います。
有限会社ユニゾン 青森営業所 所長 米谷統一