この夏休み、中学校はキャリア教育を実施しました。２年生の生徒が、希望する地域の職場を体験学習することです。その中で、理容店を選んだ生徒さんに会って感想を聞きました。日本唯一、サッカーの総合専修学校がある新潟県聖籠町（せいろうまち）に住む畠山優佳さん＝写真右＝と、佐藤舞香さんの２人組です。入門を快諾されたお店は、サッカー学校の近くにある、ヒデ理容室・代表の高橋秀子（ひでこ）さんでした。今回、初めて希望者を受け入れた高橋さんは「孫くらいの歳の差だが、私も初心に返って基本技術を教えてあげたかった。どんな時代でも専門技術を持っていることが大事。来年も歓迎しますよ」と熱っぽく語る。昨今、理容業界は後継者不足が悩みの種。理容組合も苦慮している現状です。高橋さんは、膝の病みを抱えながらも、親心で２人の夢の実現に向けて手解きしてあげました。体験学習は５日間（１日１時間）の通いで、接客対応からウイッグを使った技術練習まで。日頃から髪のおしゃれに興味があった２人は「高橋先生は、優しく教えてくれました。私たちもがんばります」と、はにかんだ。今、２人は学んだことを発表する報告会の準備中です 。まず学級内で報告し、優秀だった５組が10月末に開かれる学校行事の場で発表できるそうです。理容師へ夢ふくらます２人にエールをおくります。〈取材・㈲ユニゾン新潟下越地区マネージャー斉藤忠男〉
